「隣る人」工房
児童養護施設を舞台にしたドキュメンタリー映画「隣る人」(2012年公開)を共に制作した稲塚由美子と刀川和也が立ち上げ運営するプロジェクト。
言葉、音、映像等を駆使し、個人に光を当て、個を大切にした記録活動を行う。まなざしは時空をまたぐ。試行錯誤を恐れず表現方法を模索し、表現行為を通して人とつながり、「いま」を捉えなおしていくことを探求する。
その活動を通して、わたしたちが生きる社会を地道に足元から見つめ、戦争や差別といった問題と向き合い、社会環境がいかに変わろうとも、大切なこと、大事なものを何か、ということを問い続けていきたい。
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「母の昭和史 父の沈黙」 著:稲塚由美子 発行:「隣る人」工房
¥500
「わたしが何からつくられているのか…たどる旅」 「わたし」のルーツをたどること…その過程には、肯定的にとらえることができるものだけではなく、否定したくなるものもあるかもしれない。それでも、「わたし」を肯定して生きていくためには、すべてをひっくるめて自分のアイデンティティーを確かめていくしかない。 あの世界大戦の戦争のなか、青春時代を生きてきた著者の親世代。戦後の時代からすれば、受け入れ難い価値観に満たされた社会のなかで生を営み、その痛みをともなった経験を引きずりながら戦後を生きてきた。 その老いた親たちの介護、また、知的障害のある兄の支援をしながら、著者はかれらに寄り添い、耳を傾け、しかし、異論あることには議論することを決してあきらめない。そこには、いまへとつながる個人の問題だけではない、わたしたちの社会の問題があるからだ。 「…まず隣に立つ者の声に耳を傾けるのだ。そして豊富な文献調査による時代の俯瞰図を重ねていけばいい。やがて人々は、心の中に息づく差別や偏見をじっと見据え、そして自分と他者とを発見する…」(「母の昭和史」より) (A5 全36ページ) 「隣る人」工房(https://tonaruhito-kobo.com)の冊子出版第一弾。
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ドキュメンタリー映画「隣る人」パンフレット【B5 全40ページ シナリオ採録付】
¥800
2012年に公開した映画「隣る人」のパンフレット。 映画「隣る人」公式HP http://www.tonaru-hito.com/ 「隣る人」は児童養護施設を舞台としたドキュメンタリー映画です。以下、パンフレットからの抜粋。 「親と暮らせない子どもたちと、隣り合う保育士たち。そして、子どもとふたたび暮らすことを願う親。ある児童養護施設の、日常を負う八年間のものがたり」 「私の全存在を受け止めて!」と不安の中で揺れ動き続ける子どもたち。自らの信念とその重さに格闘しながらも、子どもに寄り添い続けようとする保育士たち。離れて暮らす子どもとふたたび生活ができるようにともがく実の親など、生命力に溢れる人々の姿が瑞々しく描かれた本作は、どこにでもありそうな日常なのに、観る者を笑いと涙、人と人とのぶつかり合いの温もりで包み込む」 映画の公開から10年。いまも、そこで描かれたものは色あせていません。 (B5 全40ページ シナリオ採録付)
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映画「隣る人」オリジナル一筆箋 30ページ
¥500
映画「隣る人」のオリジナル一筆箋です。心を込めた一言のために、使っていただけるとうれしいです。当時、上映中の映画館や自主上映の会場でも販売されていた一品です。
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